甘夏とネーブルのチーズムース

甘夏とネーブルのチーズムース

小豆島で暮らすようになって、柑橘がぐっと身近な果物になった。
ミカンなど近所の方からよくいただくけど、5個とか10個とかそんな数じゃなくて、ダンボールいっぱいの小夏柑だったり、30kg用の米袋いっぱいの甘夏だったり。
柑橘はそれなりの期間保管できるけど、ふと気づくと傷み始めてしまったりして、早く食べなきゃと焦る。

最近いただいた甘夏とネーブル。
ひとつひとつ薄皮をむいて食べやすい大きさにカット。それをシロップで和える。
チーズムースとクランブルクッキーと重ねてガラスの器に入れれば、それはそれは美しいデザートに。

そのままの柑橘もおいしいけれど、ちょっと手をかけてあげるとそのおいしさを何倍にも増すことができる。
料理する人ってすごいなといつも思う。

三村 ひかり

三村 ひかり

1979年愛知県生まれ。名古屋大学および同大学院で建築学を専攻。卒業後、地図をつくる会社、インターネットの会社で働く。2013年4月からマガジンハウスのウェブマガジン『コロカル』にて『小豆島日記』を連載中。